中古車は一台一台状態が違います。
前オーナーの使い方や、使っていた環境に左右されるので、
同じ車種、年式、走行距離でも状態は結構変わるものです。
たとえば、
通勤で毎日使っていたけど1回あたりの走行距離は短かった。
週末のレジャーでしか使わなかったけど毎回それなりに遠出していた。
走行距離が同じでも渋滞などによるアイドリング時間が大きく変わる場合もあります。
他にも、
海沿いや雪国で使われていて潮風にさらされていた。
屋内駐車場で大切に保管されていた。
こんな違いがあることもありますよね。
中古車のチェックポイントとして大切なことは、
中古車は前オーナーとの歴史が刻まれている
という前提に立ってみることです。
言い換えると、
使用感や多少のキズがあるのは当たり前。
あなた自身がどこまで許容できるか?
という部分が判断基準になります。
専門知識があるに越したことはないですが、無かったとしても、
「あなたが気にならないレベルかどうか」はわかるはずです。
細かいことを気にしすぎるとキリがありません。
これから先乗っていくなかで小キズや使用感は、
自然と増えていくものなので。
素人でもわかる中古車の状態チェックリスト
初心者でも現地で焦らないように、現車確認しておきたいポイントをまとめました。
すべて頭に入ってなくても大丈夫。
このページを開きながら現車を確認できるようにチェックリストにしてあります。
ぜひご活用ください。
チェック方法と考え方は次のセクションで説明しています。
- 外装チェック
- 内装チェック
- エンジン始動チェック
- 試乗チェック(可能なら)
- 最後に確認したいこと
外装を眺めてみよう
最初は外装を眺めてみます。
外側から見た印象が良くなかったら、これから先ずっと気になってしまいます。
第一印象を大切にしたいチェックポイントです。
全体像を眺めてみる
まずは外装から眺めてみます。
いきなり細かいところを見るより前に、
数歩引いて全体を見渡してみましょう。
なんとなく違和感はないか。
左右で色味が違って見えないか。
不自然な印象はないか。
まずは第一印象を大切にしてみてください。
外装部品の交換歴があると、パネル単位で色味に差が出てきます。
でも、パネルなどの外装部品の交換そのものは悪いことではありません。
気になってしまうなら避けた方が良いかもしれない。
気にならないならそれで良いかもしれない。
それくらい肩の力を抜いて見てもらえれば大丈夫です。
気になるキズやへこみはないか
前提として、中古車なので多少のキズやへこみはあるのが普通です。
走っていれば小石が跳ねて当たることもあるし、
ドアの開閉のときなどに小キズがつくものです。
新車でも、納車直後に目立たない小キズがあることも珍しくありません。
大切なのは、あなたがどこまで許容できるかです。
まずは車体に近づいて、
正面から見てみる。
横から見てみる。
すると、正面からは気づかなかったキズが見えることもあります。
もしも気になるキズやへこみが見つかったら、
「この傷を直すとどれくらい掛かりますか?」
と販売店へ聞いてみるのも良いでしょう。
数千円で済むこともあれば、
数万円掛かることもあります。
修理の費用感を含めて納得できるかどうか検討してみましょう。
塗装の状態を見てみよう
塗装は車の見た目を大きく左右します。
- 色あせ
- クリア剥げ
- 艶の違い
などがないか確認してみましょう。
特に屋外保管が長かった車は、塗装にダメージが出ていることがあります。
10年以上前の車なら、ある程度ダメージが見えてき始めるころです。
塗装の状態は、キズやへこみと違って、
1か所色褪せやクリア剥げがあると、車体全体がそれに近いダメージを受けているという点。
日光が当たりやすいルーフ付近が一番最初に影響を受けますが、
他の部分も徐々に似たような現象が起こり始める時期なんだと思っておきましょう。
黒や赤などの濃い目の色ほどダメージを受けやすいです。
塗装の劣化は、長く乗る前提なら遅かれ早かれ必ずやってくる問題です。
塗装の状態は、車の機能としては影響がない部分です。
今の状態を参考値として、納得できるかどうかを検討してみましょう。
サビは出ていないか
サビは中古車で特に気を付けたいポイントです。
深いサビが回っていると部品交換が必須になってしまいます。
また、骨格部分のサビは深刻な影響がでることもあります。
- ドア下
- フェンダー周辺
- 下回り
などに大きなサビが出ていないか確認してみましょう。
小さなサビなら大丈夫。
雨などで濡れれば多少は出るものですから。
滅多にないケースですが、塗装が不自然に浮いている場合、
塗装の裏側でサビが進行していることがあります。
これは見ればすぐにわかるレベルで目立つので、
そこまで心配する必要はありません。
頭の片隅に入れておく程度で十分です。
内装を見てみよう
次に内装を確認してみましょう。
運転中は車内にいるわけですから、
内装の使用感やニオイは常に気になるものです。
シートや内張りの状態
シートに破れや大きなシミ汚れがないか確認します。
ハンドルやシフトノブなどの運転で手が触れる場所を確認します。
次に、内張りに気になるキズがないか確認します。
トランクルームも確認してみましょう。
シートの状態を見ると、前オーナーの使い方が見えてきます。
運転席に使用感が出るのは普通のことです。
後部座席にも使用感が見られれば、家族で使っていたのかもしれない。
助手席の使用感がそんなになければ、1人で使うことが多かったのかもしれない。
そんなふうに眺めると、
「通勤で使っていたのかも。」
「レジャーで使っていたのかな。」
なんていう想像ができますね。
気になるニオイはないか
車のニオイは扉を開ければすぐにわかる部分です。
ニオイは簡単に取れるものもあれば、取りにくいものもあります。
タバコやペット、カビのようなニオイが強い場合、改善が難しいかもしれません。
気になるニオイがある場合は避けておいた方が無難かもしれません。
ニオイは毎日乗るたびに感じるものです。
「そのうち慣れるかな」と思っても、意外とずっと気になることがあります。
エンジンをかけてみよう
次に、エンジンをかけて動力部分の状態を確認します。
エンジンをかける前に必ず販売店に許可を得ましょう。
異音はないか
エンジンを始動したときに、
- ガラガラ
- カラカラ
- キュルキュル
などの異音がないか確認してみましょう。
素人が原因を特定することは困難です。
でも、音という現象を捉えることは容易です。
専門知識がなくても、異音が聞こえたら何か原因があるはず。
普段聞かないような音が聞こえたら販売店に確認してみましょう。
納車前整備で改善されるものなら気にする必要はありません。
振動は激しくないか
アイドリング中に極端な振動がないかも確認してみましょう。
部品と部品の間にクッションとしてゴム部品が使われることがあります。
こうしたものは経年劣化で硬くなったり潰れたりします。
そうした理由から、古くなってくると振動は強くなっていきます。
他にも、配線の固定が緩く、ビビり音が発生することもあります。
少しの振動は普通ですが、
「なんだか変だな」
と思うなら遠慮なく質問してみてください。
装備は正常に動くか
エアコンやパワーウィンドウ、ライト、ワイパーなど、
装備品が正常に動くか確認することも大切です。
可能なら敷地内を少しだけ試乗させてもらおう
もし販売店が許可してくれたのなら、少しだけ試乗させてもらいましょう。
アイドリング時の音と走行中の音は変化します。
走行中に異音が発生していないか、
不自然な振動が発生していないか、
このあたりを確認してみましょう。
そして、クルマの基本動作である走る、曲がる、止まるの動きを確認します。
ほとんどの場合問題ないと思いますが、違和感があれば販売店へ確認しましょう。
分からないことは販売店へ聞こう
素人が見抜けることには限界があるものです。
だからこそ、気になることは遠慮なく質問して大丈夫。
販売店は車を売るために営業しています。
車を売るためには、お客さんに「ここで買っても大丈夫だ。」と思ってもらう必要があります。
ここで買っても大丈夫だと思うには、気になることが解消できなければなりません。
だから、気になるけど聞かずに別の店に行ってしまうより、
ちゃんと聞いてくれるお客さんのほうがありがたいものだと思います。
もちろん、相手も商売です。
細かすぎることを何時間も粘って聞くのは良くありません。
でも、安心して買うために気になった点を軽く質問することを遠慮しなくても良いのです。
中古車の状態チェックで一番大切だと思うこと
私が中古車を買うときに大切にしていることは、
「何か変だな」という感覚をないがしろにしないことです。
私も車のプロではありません。
いち素人が専門知識を持たない中で状態を確認するわけですから、
違和感の根本原因を特定することは不可能です。
でも、違和感を持ったということは何かしらの原因があるはずです。
内外装のキズや使用感は、許容できる範囲かを見ればいい。
動力部分の違和感は、原因をプロに聞けばいい。
私はこう考えています。
プロである販売店に確認してみて、
説明が曖昧だったり、納得いかなかったりする。
そんな場合には見送って、別の候補を探すことも必要だと思っています。
見てしまったら買わなければならないなんてことはありません。
販売店側も、納得して買ってもらわないとトラブルになることはわかっています。
遠慮なくその場を離れて大丈夫ですよ。

コメント